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2016年11 月29日 (火)

マクロファージにおけるアポトーシス細胞貪食の重要性

マクロファージにおけるアポトーシス細胞貪食の重要性

Cell 6月号から。B3 Sanaちゃんのプレゼン。マクロファージは、アポトーシス細胞やネクローシス細胞の貪食、組織のリモデリングなど組織の恒常性維持に重要である。今回の論文は、マクロファージがアポトーシス細胞を貪食するとマクロファージの細菌等の排除機能や浸潤能の感受性が高まるということを明らかにしている。すなわち、組織で何らかの損傷あるいは細菌感染があってもアポトーシスを起こした細胞がマクロファージの側に無いと、マクロファージの貪食活性は低いままだが、アポトーシス細胞があるとマクロファージがアポトーシス細胞を貪食後、マクロファージ内のCa2+増加、JNK活性化、Draper(貪食受容体:PSや細菌を認識)の発現増加という過程が促進されているという。面白いことに、ネクローシス細胞の貪食では、この経路の活性化は起こらないという。

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