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2016年2 月26日 (金)

老化に伴う脱毛のメカ

老化に伴う脱毛のメカ

Science 2月号から。D1の森内くん。老化に伴って髪が薄くなるメカについて。毛包幹細胞が老化に伴い、表皮角化細胞へと分化しながら表皮に移動し、剥がれていく現象が見いだされた。そのメカニズムは、老化に伴い、DNAダメージも増え、Elane(好中球由来エラスターゼ)という酵素によるコラーゲン17Aの分解が促進されるという。その結果、コラーゲン17Aの減少に伴い毛包幹細胞が遊離し、表皮への移動が促され、発毛がなくなるという。コラーゲン17Aを過剰発現させると老化に伴う脱毛現象を抑制できたという。コラーゲン17Aの変異があると毛が生えないという。好中球由来エラスターゼの阻害薬が有効なのか?血液中に存在するα1アンチトリプシンがElaneを阻害できるため、表皮の血流を増やしてやることでα1アンチトリプシンが皮内を循環する意味があるのかもしれない。炎症が重要ということか。今後の展開が楽しみである。

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