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2016年2 月 3日 (水)

働くアリと働かないアリはどうやってできる?

働くアリと働かないアリはどうやってできる?

Science 1月号から。Kameちゃんのプレゼン。働き者のアリの話。アリはカースト制度を有するような社会性を持った昆虫(ハチの仲間)である。女王アリや兵隊アリなどがあるが、この社会制度は、環境適応や進化のために有利だから作られてきたのではないかという。アリの染色体はオスは1つ、メスは2つであり、遺伝子変異では説明できないことは知られていた。本論文は、エピジェネティックな影響により、アリのタイプが決まるということを明らかにした。個体のサイズにより働き度合いが違い、ヒストンのアセチル化(HDAC阻害薬)でよく働くアリに変わるという。すなわち、働きアリはHAT活性が高く、HDAC活性が低い。Kame説によるとロイヤルジェリーにHDAC活性を抑制する成分が含まれているという報告があり、もしかしたら女王アリが食べるものと働きアリが食べるものが異なり、餌の取り方で、タイプが異なってくるのかもしれないという。うまいものを食べてばかりと働かなくなり、貧食の方がよく働くという風に考えると人間の世界にあてはまるような。。。アリとキリギリスとも関連させても面白い。

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