Nature Med.9月号から。丸ちゃんのプレゼン。EML4-ALK陽性肺腺がんを日本人が発見し、ALK阻害薬を外資系製薬会社が開発。劇的にがんを縮小させたが、患者の40%で耐性が出現。そこで、ALK阻害薬に対する耐性獲得のメカニズムを解明したのが今回の論文。EML4-ALK陽性肺腺がんはRAS-MAPK経路の活性化が起こっていること、この経路を抑制するDUSP6(MAPK phosphatase)の発現が抑制されていることがALK阻害薬の耐性獲得に関与していること、そして、ALK阻害薬とMEK阻害薬の併用が劇的にがんを抑制することを明らかにされた。使われたMEK阻害薬も京都府立医科大学の研究者が細胞評価系を確立し、そのスクリーニングを国内製薬会社に提案して回り、断られたが、JTだけが2度目で受け入れ、スクリーニングを行なってくれ、MEK阻害薬を開発できた。しかし、国内製薬企業でなく、GSKに導出し、2013年にFDAで特定のメラノーマに対して認可されたという経緯がある。今回用いている抗がん薬がもともとは日本から発信されたものであったというところが何とも言えない。。。DUSP6は本730ブログの2012年11月21日でも紹介している。
2015年11 月10日 (火)
2015年11 月 8日 (日)
第1回薬草キャラバン in 御岳(山都町)
本日、天候にも恵まれ、第1回薬草キャラバンが山都町御岳にて実施されました。薬学部の地域貢献プロジェクトです。私も大変楽しめましたし、勉強になりました。
薬学部においては、地(知)の拠点整備事業の地域志向教育研究活動(熊薬フィールドミュージアム構想~地域人材育成型の薬草パーク利活用と観光サテライトプロジェクト)として、平成27年11月8日(日)の12時から18時まで、熊本県上益城郡山都町御岳地区(御岳コミュニティ施設『皆和』)にて、「第1回薬草キャラバンinみたけ@山都町」を開催しました。これは、過疎化する村や町に若い定住者を呼び戻す方策として、地域資源を活用した産業化構想の第一弾として食文化観光を提供するため、熊本大学薬学部の渡邊高志教授と有機農業の発祥地として多くの有機農業従事者が育ってきた山都町御岳地区の御岳地域振興会女性部がコラボして、山都町を散策しながら、山都町の歴史と食文化、そこに当たり前のように眠る豊かな自然を再発見するプロジェクトです。今日は、野山を散策し、自生する薬用植物を知り、そして渡邊高志教授の講演会では漢方・生薬を学び、救荒植物を使った災害プログラム説明と併せて、野草(有用植物)料理を食す体験講座でした。熊本県の植物資源の発掘と熊薬独自のコラボ商品を開発することも期待でき、広い年代層への人材育成と食を通じた観光ビジネス化が期待されています。今後も御岳地区と連携していきます。第2回薬草キャラバンは南小国町で12月19日に開催されます。
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2015年11 月 7日 (土)
薬学科(6年制)卒論発表会
6日の夕方からと7日の1日をかけて薬学科の卒論発表会が行われた。高木君が6日の夜に発表した。発表、質疑ともに、無事、終えることができた。7日は朝8時半からスタートし、夕方遅くまで、発表が続いた。総じて、皆、しっかりとした発表と質疑であるように思った。後は国家試験向けてやるのみ。私は午後3時から熊薬卒後50周年を祝う同窓会にて、講演をした。大先輩達の前で、今の熊薬の頑張りを伝えた。熊薬卒業生であることを誇りに思い、夜の宴へと向かわれたようだった。皆さん、学部昭和40年卒でしたが、30名近く(当時は80名卒業で、10数名は既に他界されているとのことでしたので半分近くになる)も集まられていた。私も元気と励ましを頂いた。
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2015年11 月 5日 (木)
2015年11 月 1日 (日)
今年のエンポ
今年は、熊薬創立130周年記念ならびに熊薬同窓会創立95周年記念パーティが昼からあり、私が挨拶と講演をということでしたので、今年のエンポはフルコースではなく、ショートコースの37kmにエントリーした。深夜零時に阿蘇の市ノ川を出発。少しでも早く帰り、パーティまで仮眠を少しでも長く取るために、歩くこと無くとにかく遅くとも走り続けた。その結果、約200名中12位でゴールし、午前4時台の記録であった。達成感と共に、湧き出るパワーを感じ、終わることができた。3時間の仮眠後、パーティに。パーティ後、学部にて子供達とのイベントの表彰式のために戻り、それから1時間仮眠後、7時から飲み会。家に帰り着いたのは11時でした。中々、ハードな一日でした。
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