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2015年8 月 6日 (木)

慢性骨髄性白血病治療薬ニロチニブが慢性的な筋損傷時の繊維化を抑制する

慢性骨髄性白血病治療薬ニロチニブが慢性的な筋損傷時の繊維化を抑制する

Nature Med. 7月号から。Wakkyのプレゼン。骨格筋が慢性的に損傷された時に繊維化し、永久的な完全な組織機能不全を引き起こすことは問題である。骨格筋が損傷した後の組織修復する場合のメカニズムを急性損傷時と慢性損傷時で違いがあることを明らかにした。その組織修復に関わる重要な細胞は線維/脂肪前駆細胞であり、慢性骨髄白血病治療薬ニロチニブがTGF-βのシグナルを抑制し、TNFによる前期細胞のアポトーシスを促進することで、慢性筋損傷における筋繊維化を抑制することが明らかになった。この知見は、リウマチ患者にTNF抗体療法をやっていると、感染などによる肺炎が慢性化し、結果的に肺線維化を引き起こす際に、ニロチニブを投与していることで、繊維化を防ぎ、皮膚の再生を促す可能性を示唆したものか?

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