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2014年10 月21日 (火)

髄膜炎菌の受容体

髄膜炎菌の受容体

Nature Med.の7月号から。B3のTakada君の初ゼミ。血管内皮における髄膜炎菌の接着および増殖に関わる受容体を発見したという論文。髄膜炎菌により髄膜が炎症を起こすと髄膜炎菌性髄膜炎になり、発熱、嘔吐などを起こし、早期発見が難しく、劇症化しやすいという。世界全体では、アフリカ中央部で多発し、年間50万人が発症する。死亡率は治療すれば、10-20%、未治療の場合は70-90%であり、小児に多い。本疾患は劇症化しやすいことから、治療には発症の初期段階である髄膜炎菌の血管内皮への接着の抑制が重要であるという。本研究で、CD147というイムノグロブリンスーパーファミリーのひとつがその受容体であることがヒトの脳等まで用いて証明された。この受容体の阻害薬のターゲット分子になりうるという。大変わかりやすい良いプレゼンでした。

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