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2014年9 月10日 (水)

環境汚染物質と乾せん

環境汚染物質と乾せん

Immunity 6月号から。Tsureの発表。ダイオキシンの受容体としても知られるAhRは、活性化されると乾せんの治療に繋がるのではという興味深い話。現在、乾せん治療法として光線療法(UVを患部に直接照射する)があるが、UVはトリプトファンの代謝を行うことで、FICZ(AhR agonist)を産生させ、結果的に本論文のメカニズムで効果を現しているのではないかという。この作用には、ケラチノサイトのAhRが関わっていることも明らかにしている。ヒトでもAhRによって発現が制御される分子の多くが乾せん病態に関連していることも示されていた。幼い頃から、環境汚染物質も多少あるような環境、あるいは、太陽の下、外で裸で遊んでいたりすると乾せんも起こりにくかったりするのかもしれません。環境汚染物質は、AhRを介して、薬物代謝酵素CYPA1の発現に影響することは知られていた。

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