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2014年9 月 9日 (火)

がん細胞表面にあるMUC1の役割

がん細胞表面にあるMUC1の役割

Nature 7月号から。Misatoちゃんのわかりやすいプレゼン。

がん細胞表面におけるグリカンや糖タンパク質の発現がガンの悪性化や転移能と相関があることが知られていたがそのメカニズムには諸説があった。今回の論文は、MUC1という糖タンパク質の空間的な変化を引き起こした結果、細胞膜のひずみが生じ、その結果、細胞外マトリックスにインテグリンが集積し、結合するようになるというような、その物理的、空間的変化がインテグリンのクラスター形成に影響し、ガンの悪性化に関わる細胞内シグナル系を活性化するという内容。MUC1には細胞内にKinaseドメインがあるが、今回の現象にそれは関係しないという。今回の現象は、あくまでも付着性の細胞を用いたin vitroの実験系だから観察されたのではないだろうか。実際に、in vivoで起こりうる現象なのだろうか。

 

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