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2013年1 月16日 (水)

飢餓時の生体防御反応(寿命を延ばす戦略)

飢餓時の生体防御反応(寿命を延ばす戦略)

Scienceのオンライン上に12月に発表された論文をD1のMatsu-shinが紹介した。絶食、飢餓状態増加する代謝産物βヒドロキシ酪酸がヒストン脱アセチル化酵素(クラスIのHDAC)の内因性阻害物質であり、酸化ストレス耐性に寄与していることを明らかにしている。すなわち、寿命の延長や加齢に伴う疾患の予防にβヒドロキシ酪酸が重要であるという。βヒドロキシ酪酸を経口で服用すればそれで良いのかというとそうではなく、実際の実験では、腹腔内にOsmoticポンプを入れて、持続的に高いレベルに存在させると有効であるという。ただ、その時の血液中の濃度は飢餓状態やカロリー制限時に上がってくる濃度に近いレベルという。単に飽食の時代をやめれば、かなりの疾患が予防できるのだろうし、輸入農産物に依存しない自給自足の日本式農業だけでも可能になるのではないのだろうか。新しい政権が大規模な補正予算をつけ、次世代の借金を劇的に増やすという大胆な政策を承認させた。多くの補正予算が将来に向けて、国力を上げようと言う一見見栄えが良い、分かりやすい事業に充てられているが、食べ放題や飲み放題を禁止令、さらには、カロリーに併せた外食産業に対するカロリー税などを作ると、逼迫した保険財政や輸入に依存した農業を解消できるのではないだろうか。国も守るし、国民も守る有意義な政策ではないだろうか。生活習慣に基づく疾患を減らし、遺伝病等、手の施しようが無い疾患に対して厚い保険を適用してあげたらどうだろうか。また、近いところも車を利用したり、テレビ等のチャンネルを動かなくても変えれるなど、便利になればなるほど、その日々の怠惰の積み上げが病気の発症を高めているのではないだろうか。中国が大気汚染が凄まじい状態と言う。呼吸器疾患だけでなく生活習慣病が凄まじい速さで急増するだろう。日本だけの国力が基に戻ることだけを考えれば良いのだろうか。日本人としての認識ではなく、地球人としての認識での将来構想を、国会に求めたい。地球をエイジングしないように。
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