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2012年9 月25日 (火)

研究室旅行ー2度目の屋久島への旅ー

研究室旅行ー2度目の屋久島への旅ー

M1が企画した2度目の屋久島研究室旅行。今回の大きなイベントは縄文杉に全員でトライする事。

9/12 朝4時半 ラボ集合。5時にバスで出発。前夜、寝らずに麻雀をと雀荘に集合。3時には終え、一旦、家に、うとうとして、あやうく朝寝をーー。バスでは早速、宴会。朝からのビールはうまい。鹿児島港から船で、屋久島に。昼前に到着し、昼食後、前回と同じ、バンガローへ。多くの学生は側の美しい河原で水遊び、私とOkaちゃんは海に魚釣りに。ところが、私の釣果はゼロ。Okaちゃん、何匹かの釣果。炎天下での忍耐合戦であった。夕方早くから、バンガローで美味しいバーベキュー。特に肉が美味。その後は、宴会部屋にて、例の芸披露。今年は男が4人、女性1人のため、裸芸。多いに笑い、楽しんだ。理研の斉藤君も夫婦で屋久島に来ていたため、バーベキューから合流。あいにく奥さんは山登りで膝を痛め休養で参戦できなかったが、芸を見なくて正解だったかも。斉藤君から縄文杉の登山が生易しくないことを諭され、早めの就寝。

9/13 朝5時の登山口行きバスに乗るために早起きし、レンタカーで直行。DSCF0620

登山口には、6時半前に着き、登山開始。薄明るくなってきた夜明けの空を眺めながら、世界遺産の森の中へ。

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トロッコ列車の線路の上をひたすら歩く。歩く。歩く。DSCF0624歩く。歩く。歩く。アン先生のハイペースに必死についていきながら、数時間後にトロッコ列車の終点に。そこから急斜面。 DSCF0634
アン先生のハイペースについていくのは無理なため、先に行ってもらい、そこからは一人旅。周りの大きな木や素晴らしい景色を眺める余裕もなく、ひたすら地面ばかりを見て、登る。登る。登る。登る。まだつかない。登る。登る。登る。ようやく大王杉。

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登る。登る。そして遂に縄文杉。

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着いたら縄文杉に感動というより、ここまで来れた自分に感動。縄文杉はどうでも良いようにも思えた。
まもなく、先に着いていたアン先生のグループは弁当食べて、もう下ろうとーー。1人で弁当を食べるかと思っていた矢先、後の首藤先生のグループが到着。一緒に写真を撮り、食事も。あと4人がまだ着いていない。どうかなと思いつつも下りだしてしばらくしたら、残りの学生達も登ってきた。研究室員全員が登頂。あきらめずによく登った。




さて、下りの急斜面は、膝がガクガク、ハシゴから本当に落ちそうにもなった。フラフラになりながらもひたすら下る。下る。周りの自然を楽しむことも無く、下る。下る。このまま谷にこけ落ちてしまうのではと真剣に思いながらもひたすら下る。下る。ようやく、トロッコ道に降り立った時は、心から死なずに、本当に生還して良かったと(決して大げさではなく)。後は、平坦だから、楽勝。と思いきや、こんなに遠かったかなと思いながらひたすらトロッコの線路だけを見ながら歩く。歩く。歩く。周りには誰もいなく。独り道。歩く。歩く。線路の枕木が邪魔で邪魔でたまらない。何も考えずにひたすら枕木に足を乗せたり、乗せなかったり、枕木を一つおきに足を乗せたり、時には、その間隔が狭くて、歩くリズムが狂い、誰にあたる訳でもなくいらだったり、そうこうしているうちに、バスの乗車地点が見えてきた。苦しみながらも、この何とも言えない達成感。足は縄文杉化しているのに、心の中には何とも言えない爽快な風。登山を趣味にしている人たちの気持ちが少しは理解できるようにも思えた。書くのを忘れたが、私は帰りのバスのチケットを登山の途中の橋の上から落としてしまっていた。ポケットの中に入れていたが、落とすので、バッグに入れよう入れようと思いつつ、タイミングを逸し、橋の上から景色を取ろうとしてポケットからカメラを出したら、何かがヒラヒラと原生林に舞う蝶のように橋から落ちていくではないか。このとき、私は何を考えたのかというと、やっぱりこういうことになったのではないか、帰りはチケットなしでバスに乗れるのか、乗れなかったらどうしよう、世界遺産の渓流に紙ゴミを捨てたらもっと罪ではないか、落としたことをバスの運転手に伝えたら世界遺産を汚したことを責められるのではないか、などなどと。そういうことを考えて歩いていたら、歩くことがきついことを一時期にしろ忘れていたのも事実。

 

今回の研究室旅行は、何とも言えない心地よい達成感がとてつも無く良かった。だからといってももう一度登るかは別の話。楽しかった。幹事の学生達に感謝!!

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