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2012年7 月26日 (木)

皮膚炎症時に産生される抗菌タンパク質REG3Aの役割

皮膚炎症時に産生される抗菌タンパク質REG3Aの役割

Immunity 2012年7月号からIhorinが紹介。REG3Aという抗菌タンパク質が創傷治癒促進に重要であること、一方、乾癬皮膚病変形成の悪性因子であることも示唆されたという内容。産生されたREG3Aはオートクリン、パラクリン的にEXTL3という受容体を介して作用を示すということから、EXTL3 agonistは創傷治癒促進、antagonistは乾癬増悪抑制になりうるか。サイトカインであるIL-17AがREG3Aをケラチノサイトで誘導するという。面白いことに、EXTL3はプロテオグリカンの合成酵素としても働くことで有名であった。また、REG3A-EXTL3はβ細胞再生に重要であることも既に分かっていた。REG3Aはin vitroで50pMで活性が出ていることがすごい。

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