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2011年10 月27日 (木)

エストロゲン補充療法

エストロゲン補充療法

更年期障害や閉経後の骨粗鬆症に対してエストロゲン補充療法がある一方で、乳癌治療に抗エストロゲン薬が使われる。さらには、数年前には、エストロゲンには抗肥満効果があると報告がある。エストロゲン受容体には、ERαとERβがあるが、ERαに変異が入ったマウスは肥満になるという報告やノックアウトマウスは不妊という報告がある。ERαは骨、肝臓、筋肉、脂肪、生殖器、中枢神経系に発現しているが、どの組織に発現するERαが代謝や生殖能調節に重要であるかは不明であった.2011年10月号のCell Metabolismに報告された論文が、中枢神経系の視床下部の腹内側核と弓状核におけるERαを特異的にノックアウトすると肥満になったり、不妊になったりすることを明らかにした.このことにより抗肥満薬の新たなターゲットになりうるというが、組織選択的に作用させることは困難であろう.学部4年のイホリンのナイスプレゼンでした.

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