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2010年11 月 4日 (木)

カプサイシンと高血圧

カプサイシンと高血圧

 疫学的にではあるが、中国の四川省など辛い食べ物を摂取する地域では、高血圧の罹患率が低いという。肥満も少ないということも知られているが.今朝のセミナーは、学部3年のYuki-chanがCell Metabolism 8月号から、カプサイシン含有の餌を摂取したマウスが高血圧になりにくいということを明らかにした論文を紹介した。カプサイシンはTRPV1という受容体(カチオンチャネル)に作用するが、このTRPV1をノックアウトすると血管に対する作用が消えることから、カプサイシンと抗高血圧作用の関係を強く示唆していた.ただ、カプサイシンの生体利用率(バイオアベイラビリティ)が低いため、本当に血管内皮に対する直接的作用か、あるいは、消化管上皮を介した何らかの間接的作用か、不明だと思っている。興味深いのは、カプサイシンの長期経口摂取により、TRPV1の発現が高くなっていることである。まだまだ、メカニズムは明確ではないと思うが、効いたという事実は事実として受け止めてみたい。辛味成分と共に、塩分を多く取ってしまうと胃癌との関係も出てくるので、日頃の食生活では、意識して、塩分なしの香辛料だけで味付けをすることを勧めたい。今日のプレゼンも2回目とは思えないくらい、良く理解して、落ち着いたものであった。今後もこの調子で力を付けていってほしい。

 

 125周年記念事業での話。熊薬アンサンブル部に式典前の演奏、祝賀会前の演奏、祝賀会後半での演奏とフル出演してもらった。祝賀会参加者の一部は、熊薬の学生達ではなく、本学、あるいは、どこかのグループに依頼して演奏してもらったのだろうと思っていたらしい。それぐらい見事にマッチした演奏であった。大変、素晴らしかった。万歳三唱の前に、熊薬逍遥歌と熊本薬学専門学校の校歌の演奏は、メロディーだけしか残っていなかった楽譜を基に、自分たちで原曲の雰囲気を残したままアンサンブルとして見事にアレンジしていた。まさしく、後輩から先輩への敬意と先輩から後輩への伝統の継承が行なわれた瞬間だと思った.熊薬の同窓会のホームページ上で聞けるようにしようと思う。

 

 

 

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