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2010年7 月 7日 (水)

下痢原性大腸菌感染症と自然免疫

下痢原性大腸菌感染症と自然免疫

 今朝のセミナーは創薬生命薬科学科学部3年生の初ゼミでした。Yukiチャンはスライドの横に立ち、きちっとした良いプレゼンをしていました。先輩達のsuperviseがあったにしろ、周りに良い刺激を与えたことでしょう。Immunity 3月号に掲載された論文の紹介。RORγt+ innate cell上に発現するlymphotoxinが腸上皮細胞上のLTβ receptorに作用し、自然免疫を活性化することにより、大腸菌の感染から生体を守るという現象を極めてクリアに証明していた。大変きちっとした内容であり、信頼度は高いと思う.この菌感染モデルを幼若マウスに適用した時にどうなるか、あるいは、幼若期にはワイルドでは下痢が見れなくてもヘテロで見やすくなるという知見が追加されるともっと面白い。ただ、治療的な応用に関しては、単に抗生物質では対応できないのだろうか。下痢原性大腸菌感染症でなくなる人が年間200万人だそうだが、抗生物質が手に入りにくい地域での話で、抗生物質を提供する医療活動で多くは解決していくのではないのだろうか。

 今朝、なぜか早く目が覚めた。テレビのスイッチを入れたらオランダとウルグアイ戦の後半。一気に目が覚めた、玄人好みのサッカーが展開されていた。攻守が目まぐるしく交替する試合は目が離せず面白い。明日早朝のドイツースペインは楽しみ。年齢を重ねるにつれ、自然に朝早く目が覚めるようになる.こういう時期は有り難いと思う.

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