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2009年12 月 2日 (水)

論文受理祝い Biochemistry

論文受理祝い Biochemistry

 遂にMiyatinの論文が受理され,博士号取得に間に合いました。「劇症型FAPを呈するTTR変異体の生化学的および立体構造学的な解析」というような内容です。論文のrevise対応を通して、かなり質が高まり,大変素晴らしい論文に仕上がりました。色々な苦労がありましたが、本人の真摯で謙虚な姿勢と行動力で、多くの方々のサポートを受け、完成することができました。私としても初めてのBiochemistryであり、昔、私は、本雑誌は、トピック性というより、緻密な解析で、専門的すぎて遠い存在に思っていましたので、今回の受理は,大変嬉しく、また、感慨深いものがあります。これらの経験がそれぞれの学生の力になり、自信になり、どのような分野でも新たにチャレンジできるという気持ちに繋がっていくことを大変嬉しく思っていますhappy01


 基本的には、研究を面白いと思えることが大事であり,やらされているという気持ちを持っていたら、いくら良い論文を持っていても研究心は持続しませんよね。私の研究室の方針は、基本的には、学生の意向をできるだけ尊重し、博士課程の間に、研究の面白みを体感してもらうことです。現在,様々な研究テーマが動いていますが,基本的には、本人達のモチベーションを大切にし、あるレベル以上の研究内容であれば,また、現有の研究資料をうまく活用したアイデアであれば、OKとした結果でもあります。今後,学生達は、研究室を旅立ち,企業を含め、様々な研究機関で、研究を行うことになりますが、最初は,殆どの場合、企業の方針やボスのグラント申請内容との関係で,自分のやりたいこととマッチしていない研究を行うことになるでしょう。ただ、最初に(学生の時に)、研究の面白みを知っていれば,実際に、自分がやりたいことがやれる時が来た時には、それまでの様々な経験が大きな財産となり,必ずや満足いく研究が展開できるでしょう。「人生、楽しみを見つけるための旅」ですから、先は長いし,色々な出会いや経験がありますよね。近い未来を気にせずに、長い目で見ながら、一回しか無い人生を豊かなものにしなきゃね。(酔っぱらった時の説教みたいになってしまいました。)

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