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2009年11 月26日 (木)

TLRと小胞体ストレス

TLRと小胞体ストレス

過度の小胞体ストレスにより細胞はアポトーシスを起こす。ところが、低濃度のLPSなどの処理を行なっておくと、小胞体ストレスが抑制される。今回,その制御機構がクリアに明らかにされ、先月末、Nature Cell Biol.オンラインで発表された。このホットな話題をSako君が落ち着いた,素晴らしいプレゼンで紹介してくれた。朝ゼミでの議論の中心はその生理的、病理的な意味は何かであった。今回のポイントは、実際に生体が暴露されうる濃度のLPSを用いたことであり,また、下流分子のTrifを介していることからTLR3も関与していることを示しているところではないだろうか。以前より,SPFなど刺激の無いきれいな環境で飼ったマウスとある程度汚い環境で飼ったマウスはSPFの環境で飼った方が早死にするという実験結果はあった。細菌やウイルスの感染がある程度ある状況の方が、様々な致死的環境変化に順応しやすくなるのかもしれない。

昨日,エジプトからの短期留学生と皆でランチをし、送り出しました。県立劇場前の自然食バイキングレストランであったが、また行きたいと思えるところであった。

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