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2009年6 月11日 (木)

ザイモザンと自己免疫疾患

ザイモザンと自己免疫疾患

TLRファミリーを活性化するザイモザンが自己免疫疾患モデルマウスで有効であったというNature Med.4月号の論文。メカニズムもレチノイン酸の合成酵素の誘導等も関与しており,ユニークな展開。ご存知のように,ザイモザンは炎症モデルを誘発するためにも使う物質。この矛盾は?論文のdiscussionに色々と書かれてあったが,何となくすっきりしない。用いたマウスのコロニーの違い(これを言ったらどうしようもないと思うが)、あるいは、今回用いた脾臓由来の樹状細胞ではなく、骨髄由来の樹状細胞を用いると、ザイモザンは自己免疫を誘導するような結果が得られたりするということが、過去の結果と矛盾した結果の理由だという。でも、本当にザイモザンが有効なら、市販のパン酵母やビール酵母含有の商品の中には、自己免疫疾患の症状を緩解してくれるものもあるかもということ。

トミーの4回目のプレゼン.かなり良いレベル。3年生から努力してきた成果。あとは、如何に短期間でここまで仕上げることができるかscissors 頑張っていこう!

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